タンタルチューブは、金属タンタルから加工される管状の構造部品です。その主な利点は、タンタル自体の極めて高い融点(2996℃)、優れた耐腐食性(特に耐酸性)、良好な熱伝導性・電気伝導性、生体適合性、そして加工性能といった独自の特性にあります。そのため、タンタルは需要の高い様々な分野において、かけがえのない応用価値を有しています。
タンタルは低抵抗、高い安定性、そして加工精度を特徴としており、エレクトロニクス分野における高精度な伝導、信号伝送、放熱構造、特に半導体製造におけるクリーンで高温の環境に適しています。半導体製造装置においては、プラズマエッチング装置や薄膜堆積装置(CVDなど)のガス供給配管などに使用されています。腐食性プロセスガス(フッ化物ガスなど)を輸送する場合、タンタルチューブはガス汚染を防ぎ、機器の動作中の高温(800℃以上)に耐えることができます。チップ放熱部品:一部の高出力チップ用の放熱パイプは、タンタルの熱伝導性を利用し、チップ周辺の化学物質との反応を回避しながら、熱を素早く放散します。
タンタルは優れた生体適合性(非アレルギー性、無毒性、人体組織との良好な結合性)と体液腐食耐性(人体液は弱電解質環境)を有しています。そのため、医療分野では長期埋め込み型医療機器に使用されています。航空宇宙産業と軍事産業は、材料の「極限環境適応性」(高温、低温、強い振動、腐食性媒体など)に対する極めて高い要求を課しており、タンタルチューブの性能はこれらの要求を的確に満たしています。
ロケットエンジンと宇宙船、推進剤供給パイプとして:ロケット燃料(液体酸素、液体水素など)を輸送し、-253℃(液体水素温度)から800℃(エンジンの局所高温)までの極端な温度差に耐えることができ、燃料汚染のリスクがありません。